living sparkly naturally 地球と身体にやさしい生活

ワシントン州からフロリダ州に引っ越し。身体にやさしい食生活、ゆるゼロウェイスト、そして二児の母としての毎日を綴ります。2021年6月からフルタイムRV生活をしています。!

アメリカにも居場所があると知った

日本滞在もあと2週間弱。日本を離れる日が近づくにつれ、どんどんアメリカに帰りたくない!という気持ちが強くなり、自分でも困惑しつつどう気持ちを前向きに持って行けば良いのか分からず混乱しています。

「私にはここだ、ここが私の属する場所、私が帰る場所だと思える所が無い。」と子供の頃から密かに思い続けてきました。これはきっと、私の30数年の人生の中で何度も引っ越しを繰り返している事が関係しているのかも知れません。父親の仕事の転勤で子どもの頃に同じ県内で数回引っ越し、その後小学6年生に進級するタイミングで瀬戸内から東京へ大移動。5年間一緒に過ごした友達と一緒に卒業すると思っていたのに、小学校最後の1年をまさかの東京で過ごす事になり、殆ど自分が写っていない、何の思い出も記憶もない写真でいっぱいの卒業アルバムを受け取った時の寂しさったら…。その後両親は瀬戸内へ戻り、私と兄は都内で就職、日本と海外を行ったり来たりの生活、その後ドイツへ引っ越し5年間更に行ったり来たりの生活、最終的にアメリカで結婚生活と子育てを始めたものの、現在住んでいるのは夫も私も縁もゆかりもない州で、ここでも夫婦揃ってアウェイ感を感じて生活をしています。もともと暖かく太陽が光り輝くフロリダで育った夫には、1年の半分が雨と冬という土地は性に合わないようです。私も瀬戸内の温暖な気候の中で生まれ育ったので、長く暗い冬が続くノースウェストには未だに苦手意識を持っています。どんなに日系人が多く、日本食材が簡単に手に入る恵まれた環境でもね。私の周りにいる日本人のママ友や仲の良いお友達は、留学中に現在の旦那様と出会いそのまま結婚・永住をした人が殆どで、義家族も近くにいる、旦那様の古くからの友達も周囲に沢山いる、家も既に購入していてローンを返してこの場所に定住する覚悟をしている人が殆どで、きっとそういう人達と比べちゃうからますます「自分たちの居場所ってどこ?」って思ってしまうのかも知れません。

そして子どもが3歳になり、数年後のキンダー(現地校)入学に備えてアメリカ(英語)生活に慣れさせなければいけないという焦りもあるのかな、と思ったりもします。私自身がアメリカで教育を受けた事が無いので、未だに教育システムやアメリカの学校の慣習とか分からない事だらけなのに、母親としてちゃんとやらなくちゃ!とか自分自身で勝手に不安になってるだけなんですが…。

そんなこんなで、このまま日本に居たいなーと現実逃避をしてウジウジしていたのです。が、ここ1週間で何人かのアメリカの日本人ママ友からLINEメッセージが届き始めました。

「いつ戻ってくるのー?」

「帰ってきたら連絡してね!」

「早く会いたいよ!」

「待ってるよ!」

私は人に心を開くのが上手じゃないので、自分から人を誘ったり自分の事を話すのは苦手で、特にアメリカ生活では人に相談する事は殆どしてこなかったのですが(その分夫に相談、愚痴をこぼしてきました 苦笑)、今回は何を思ったのか、ふと今の心境とか子どもの学校の事とか不安に思ってる事をある人にポロっとLINEで伝えたのです。息子より2歳上の女の子がいるママ友。そしたら、「大丈夫だよ。分かるよ。私の分かる範囲で色々教えられるよ。帰ってきたらゆっくり話そうね。」と返事が来て、あぁ、弱音を吐いてもそれを受け入れてくれる人がいる、私が直面している問題を既に経験して乗り越えている先輩ママさんがいるんだ。私は頑なに「アメリカには私の居場所はない、帰る場所が無い」って思ってきたけれど、それって自分の勝手な思い込みで、実はちゃんと受け入れてもらえる場所(人)があるのかも知れない…と思い始めました。

きっとね、アメリカに戻っちゃえばまたすぐにあちらの日常が戻ってくるし、春が来れば「ノースウェストの春って素敵!」なんていけしゃあしゃあとつぶやいたりしそうですが…(笑)