ゼロウェイストでも私が月経カップを使わない理由
突然ですが、月経カップというものを知っていますか?この月経カップユーザーは欧米諸国で年々増え続け、最近は日本でも広がりを見せていて、国内でも簡単に手に入るようになってきているようです。特にゼロウェイストを目指す女性にとってはゴミも出ないし快適だという事で人気を博しているように思います。
ゼロウェイスト生活を心掛けている私ですが、今まで月経カップを使用した事もなく今後も使用したくはないかなーと思っています。今回はなぜ私が月経カップを使用しないか、私が思う事について書きたいと思います。
私は約10年前から布ナプキンを使用しています。使い捨てのケミカルナプキンと違い、洗って何度も使えるので毎月ゴミが出ないし蒸れないし、気に入っています。布ナプキンを使おうと思ったのはただただ自分の身体と向き合い健康について考えた結果で、当時はゴミが削減できるという事はおまけのような感じでした。
約10年布を使い続けてみてどんな変化があったか振り返ってみると、
①生理痛の軽減
②経血の変化を見やすい
③生理をネガティブな捉え方をしなくなった
④経済的でゴミが出ない
という上記の4つのメリットがすぐに思いつきました。
布ナプキンを使っていると暖かくて冷えを防止してくれるからか、生理痛がかなり改善されました。殆どのケミカルナプキンには高吸水性ポリマーが使用されていて、経血を含んでこれが冷えるんです。よく熱を冷ますゲルシート、売っていますよね?あれをデリケートゾーンに貼っているのと同じだと私は捉えています。そして布であれば経皮毒の心配をしなくても良い。もちろん、洗う洗剤や布の質、シャンプー剤やデオドラント剤等、気を付けるべき事は他にもありますが。
そして毎回洗わないといけないので、嫌でも自分の経血と向き合う事になります。経血の色や量などが分かるので(月経カップもここは同じかな?)、布ナプキンを使えば使う程、自分の体調の変化に気づきやすく、食生活やストレスなどライフスタイルの見直し改善に繋がりました。それと同時に生理に対する思いも変化しました。毎月1回、生理がある事によって女性の体はリセット、デトックスされます。面倒くさい、煩わしいものという捉え方から、有難い事である、そして女性として生まれた事をもっと楽しみたいと思うようになりました。
強いてデメリットを挙げるとするならば、外出時に荷物がかさばるという事でしょうか?使い捨てではないので、使ったものは持ち帰って洗濯しなければなりません。それが面倒ならば、外出時だけ高吸水性ポリマー不使用、無漂白オーガニックコットンで作られたナプキンを使用すれば良いと思います。
一方の月経カップ、これは膣内に入れて使用するので感覚的にはゴミの出ないタンポンという感じでしょうか?経血を体内でせき止めているので、経血が出てくる感覚を感じる事が出来ないのでは??使用した事が無いので想像でしかないですが…。この経血が出てくる感覚を意識する事は、骨盤底筋のコントロールにも良い効果があると考えています。出産時に産道を収縮させたり排尿のコントロール、内臓を正しい位置に固定する等、私達が生きていくうえでも骨盤底筋には重要な役割があります。月経カップやタンポンの使用を続ける事で、本来意識できるはずの筋肉の動きや体のしくみを感じる機会を失ってしまうのは勿体ないと思うのです。出てくるものはそのまま外に出した方が良いのでは無いかなー。
そして、『月経カップを使用する事で生理中でもアクティブに過ごせる!』というようなキャッチフレーズを目にするのですが、それもどうなのかな…と個人的には思います。生理中は激しい運動をしたり、バリバリ働いたりせず(水泳なんてもってのほか!)のんびりゆったり過ごすべき期間なのです。昔は特に最初の3日間はシャンプーも控えるべし!という言い伝えがあったと聞いた事もあるし、インドでは今でもそう言われ続けられているという話も聞いた事があります。
男女平等、結婚しても子供を産んでもバリバリ働くのが当たり前とされる現代社会では生理中にのんびり過ごすなんて不可能なのかもしれませんが、ちょっと真剣に向き合わないと将来とんでもない事になるのでは…とちょっと心配です、婦人科系疾患とかますます増える事でしょう。
そして月経カップは医療用シリコン製、最終的には生分解されないし結局は環境に良く無いのでは…とも思います。
そんな訳で、私はこれからも布ナプキンを使い続けるつもりです。あくまで私個人の考えで月経カップに関する知識不足な部分もあると思います。人によってライフスタイルも違うし一概に布ナプキンが良くて月経カップが悪いとも勿論言い切れません。これも1人の考え意見として受け入れて頂けたら嬉しいです。