living sparkly naturally 地球と身体にやさしい生活

ワシントン州からフロリダ州に引っ越し。身体にやさしい食生活、ゆるゼロウェイスト、そして二児の母としての毎日を綴ります。2021年6月からフルタイムRV生活をしています。!

必要なものはもう既にある

2020年も間もなく終わりますね。

10月のハロウィンから始まって、サンクスギビング、クリスマス…とイベント続きのこの時期。

我が家は何も特別な事はせず、いつも通り穏やかに過ごしていました。

大量消費、大量使い捨て、超物質至上主義国アメリカで過ごしているともうこの一連の流れから「もううんざり。一抜けた!」って気持ちになるのです。

何も考えず、何も疑問に思わず雰囲気に飲まれ、ただただ周囲に同化して楽しめたらどんなに楽だろうか…とも思うけれど、そうなれないのが私なんだなぁ。

大して必要でないものを贈り合って、数か月後にはゴミ箱にポイ、クローゼットの中で埋もれて何年も存在を忘れてしまうような物にお金と時間を費やし、子ども達まで物質至上主義にしてしまうこの一連のイベントに、どうしても違和感を感じてしまいます。

幼稚園や巷からの影響で、サンタの存在を知っている長男(4歳)。2歳の頃には生のもみの木のクリスマスツリーを飾ったし、プレゼントも貰ったし、クリスマスが大体どんなものか、それなりに理解している様子。でも、あれが欲しい!これが欲しい!と一切言わないし、サンタさんにお願いするとも言わないので、あえて私達からプレゼントを用意する事はしませんでした。(日本の祖父母からはこれをあげてね!と言われていたものがあったので、約束通り用意しました。)子供たちが学校に通い始めたら、きっと状況も変わるでしょう。友達はプレゼントがもらえるのに僕はなんで何も無いの?って言われる日が来るかも知れない。そうなったら、ちゃんと説明したい。私達親の意見を押し付ける事はエゴになるので、子供と話し合ったうえでどうするかはまた考えようと思います。

夫婦間でのプレゼント交換も無し。キッチンツールとか欲しいものは幾つかあるけれど、それらがどうしても欲しいかと言われたらそこまでじゃないし、あえてクリスマスプレゼントとしてもらう必要は無く、必要な時に迎え入れればそれで良いと思っています。

先日久々に遠出をした時の話。

過度なロックダウンによって仕事も家も失った人々が、寒空の下ハイウェイ脇にずらーっと並ぶ光景を目の当たりにしました。もともとポツポツとホームレスがいたエリアに、今まで見た事無い数のテントが沢山。その一方で大量のプレゼントと食べきれないご馳走を囲んではしゃぐ人々がいる。同じ国で、同じ州で、同じ町で、この差は何?

国が変われば内線や戦争、略奪などで今を生きる事で精一杯の人々がいる。家族や両親のいない子ども達、貧困で今日明日をどうやって食いつないでいこうかという人々もいる。仮に、クリスマスがキリスト教のイベントならば、何故そういった人々に意識が回らないのだろう…とも思う。幸せって一体何?この世に渦巻くエゴのエネルギーにクラクラする。本当に必要なものって何だろう。私達は一体何を見てどこを目指しているのだろう。私に必要なものはもう既にあるんだよね。あなたにとって必要なものももう既にある。物質じゃない。お金じゃない。

そんな事を考える2020年の年の瀬であります。

皆様どうぞ良いお年をお迎えください。